服部半蔵をはじめとした伊賀忍者の里として知られる三重県伊賀市で、2009年10月に、(社)伊賀上野観光協会創立50周年記念事業の一つとして初めて開催される、手裏剣打ちの本格的な大会。同市にある伊賀流忍者博物館が、手裏剣打ちを独自の武術ととらえ、誰もが楽しめる健康的なスポーツとして広めていこうと発案した。参加資格は中学生以上なら男女不問で、9月下旬に予選を2回行い、20人に絞り込んで10月4日に本選を行う。大会では忍び装束を着用、縦横3寸(約9cm)の、星形で四方がとがった車手裏剣を、男性は6m、女性は5m先の直径30cmの的に投げ、刺さった位置により点数を競う。また、礼式を含む立ち居振る舞いや気合、個性や独創性なども加点される。手裏剣を打つ前には的に向かって「九字護身法」を行い、全6枚の手裏剣のうち、最後の1枚は、敵に対する備えとして打たずに残す、など、ルールが細かく定められている。優勝者には純金製の手裏剣、2位には純銀製の手裏剣が贈られる。