任天堂の家庭用ゲーム機で、2006年に発売され大ヒットしたWii(ウィー)の後継機。11年6月7日、アメリカのロサンゼルスで開催された世界最大のゲーム展示会E3(Electronic Entertainment Expo)で12年中の発売が発表された。Wiiは英語の「We」を連想させる名前とされたが、Uは英語の「You」(あなた)に由来するとされる。Wii Uの最大の特徴は、従来からのボタンコントローラーと6.2型液晶タッチパネルを合体させた新型コントローラーが採用された点。カメラ、振動装置、傾き感知センサー、加速度計、マイク、スピーカーなど多彩な機能が搭載された新型コントローラーは、テレビと接続していない状態でもコントローラー画面で遊ぶことができる。さらに、コントローラー上の画面とテレビ画面を連動させる、コントローラー画面に触れてテレビ画面のゲームを操作する、テレビ画面の続きをコントローラー画面で遊ぶ、など、これまでにない多彩なゲームの楽しみ方を可能にしている。また、既存のWii専用ソフトやWiiリモコンなどの周辺機器も利用できる。ビデオ出力がハイビジョン高画質に対応した点も特徴で、利用メディアとしては新ハード用12センチ高密度光ディスクとWii用の12センチ光ディスク用のドライブ1基を本体に搭載する。任天堂は、新しいゲームの楽しみ方を提供し、利用者の拡大を図る考えとされる。