卓越した技能を有し、いまも現場の第一線で活躍するその道の第一人者を表彰することにより、技能者の地位と技能水準の向上を図るとともに、青少年が誇りと希望を持って後に続くよう、機運を高めることを目的とする厚生労働省の制度。2008年11月10日、08年度の「現代の名工」150人が発表され、翌11日に表彰式が行われた。1967年に創設。08年までに合計4838人が表彰されている。今回特に注目される技能者には、初代新幹線の0系から現在の700系まで、ハンマー1本で先頭車両(オデコ部)を打ち出す板金工の國村次郎(山口県)、1995年「第8回世界最優秀ソムリエコンクール」に優勝し、ワインブームの立役者となったソムリエの田崎眞也(東京都)、日本における四川料理の第一人者で、本場中国にもない独自の「麻婆豆腐」を考案した「中華の鉄人」陳建一(東京都)などがいる。被表彰者には、表彰状と卓越技能章(盾および徽章)、褒賞金10万円が贈られる。