姉弟のユニット名である亜樹直(あぎただし)原作、オキモト・シュウ作画の、ワインをテーマにしたマンガ作品。2004年のボージョレ・ヌーボー解禁日、11月18日に週刊マンガ雑誌「モーニング」(講談社)で連載が開始された。主人公、神崎雫(かんざきしずく)が、急死した父が遺した20億円を超えるワインコレクションを賭けて、12本のワイン「使徒」と、その頂点である幻のワイン「神の雫」の謎ときを義兄と競うストーリー。原作者は作中のワインをすべて自分で試飲している。コミックスは350万部を突破したばかりか、05年11月に翻訳刊行された韓国では空前のワインブームを巻き起こし、08年にはワインの本場フランスでも刊行された。09年には日本テレビ系で連続ドラマ化され、韓国でも、実現はしなかったが、ペ・ヨンジュンがドラマ化を希望したという。さらに同年7月には「料理本のアカデミー賞」といわれるフランスのグルマン世界料理本大賞で最高位の「殿堂」を受賞、10年1月には同国の代表的ワイン専門誌「ラ・ルビュー・ド・バン・ド・フランス」の「今年の特別賞」(最高賞)に亜樹直とオキモト・シュウが日本人で初めて選ばれるなど、内外で評価の高い作品となっている。