砂(sand)の上を板(board)に乗って滑走するスポーツ。1980年代に西オーストラリアで生まれた。ボードの形状は、スノーボードとよく似ているが、長さ95~140センチと一回り小さく、重さ2~4キロと軽い。ボードには基本裸足で乗り、砂丘(砂山)の上から一気に滑り降り、そのスピード感やスラロームを楽しむ。略してスナボーとも言う。砂の斜面とボード以外、ウエアやブーツなどの器具が不要という気軽さと、オールシーズン滑走可能という利点を持ち、かつ年齢、性別、プロ・アマチュア問わず、初心者から上級者までそれぞれに合った楽しみ方が可能とされている。スノーボードのように、ジャンプ台を作りフリースタイルも楽しめる。ライディングスタイルは、スキー場でのスノーボードというより、バックカントリーでパウダースノーを滑走している状態に近いと言われている。世界ではサーフィン、スケートボード、スノーボード等の横乗りスポーツの一つとして親しまれ、スラロームやビッグエアの世界大会もある。オーストラリアやペルーではサーファーが冬に楽しむスポーツとして浸透しているほか、フランス、ドイツ、アメリカ、南米各国で人気が高い。日本の国内競技人口は約8000人と言われている。鳥取砂丘では、2005年から国内唯一の大会となる全日本サンドボード選手権大会(主催:鳥取砂丘サンドボード実行委員会)が行われており、11年8月27~28日、第7回大会が開催された。姿勢・距離・スピード・難易度・完成度を競う「フリーラン」部門(小学5年生以上~一般)と、空中姿勢と着地姿勢を競う「ストレートジャンプ」部門(中学生~一般)があり、JSBA(日本スノーボード協会)のジャッジによって判定される。