正式名称は出雲全日本大学選抜駅伝競走。主催は社団法人日本学生陸上競技連合と出雲市(島根県)。1989年に始まり、2011年で第23回を数える。名古屋市熱田区神宮前から伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町)を走る「全日本大学駅伝」、東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社前から神奈川県箱根の芦ノ湖間を往復する「箱根駅伝」と並び、大学三大駅伝(学生三大駅伝)の一つとされ、また駅伝シーズンの幕開けを飾る駅伝として毎年10月の第2月曜(体育の日)に開催される。第1回大会は「平成記念出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル」の名称でスタート、第6回目で現在の呼称となった。「出雲駅伝」という略称は、第19回大会(07年)に愛称化され、翌20回の記念大会から正式略称となった。最大の特徴は「高速駅伝」であることと、海外の大学チームを招待していること。コースは出雲大社正面鳥居前からスタートし、フィニッシュは出雲ドーム前。6区間44.5キロの短距離で競う。日本学生陸上競技連合推薦の大学単独16チーム、前回大会上位3チーム(ただし地区推薦と重複した場合は除く)、地区学連選抜4チーム、海外1チームが出場する。11年10月10日に行われた第23回大会では計21チームが出場し、エース柏原竜二を擁し6年連続12回目出場の東洋大学が、2時間10分43秒のタイムで初優勝。2位に駒澤大学。前回優勝で、大会2連覇と2シーズン連続の大学三大駅伝3冠をねらった早稲田大学は3位に終わった。過去の大会最高記録は10年の第22回大会で出した早稲田大学の2時間10分05秒。