アメリカの優れた映画とテレビドラマに与えられる賞。アカデミー賞の前哨戦とも言われている。ハリウッド外国人記者協会(The Hollywood Foreign Press Association ; HFPA)に所属する会員の投票によって選出される。1944年から始まり、51年には映画の部を「ドラマ部門」と「コメディー・ミュージカル部門」に分け、55年にはテレビの部を新設。2007年にはアニメ作品賞を設け、現在、映画部門14、テレビ部門11の計25の賞と、映画に貢献した人物をたたえるセシル・B・デミル賞(1952年創設)がある。2013年1月13日、ロサンゼルス近郊ビバリーヒルズで第70回の各賞が発表された。映画の作品賞には、イランのアメリカ大使館占拠事件と人質救出作戦を描いたベン・アフレック監督の「アルゴ」(ドラマ部門)と名作ミュージカルを映画化したトム・フーパー監督の「レ・ミゼラブル」(コメディー・ミュージカル部門)がそれぞれ受賞。アフレック監督は監督賞も受賞。また「レ・ミゼラブル」は、ヒュー・ジャックマンが主演男優賞、アン・ハサウェイが助演女優賞を制し3冠。ドラマ部門の主演男優賞は「リンカーン」のダニエル・デイ=ルイス、主演女優賞は「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステイン。アニメ作品賞は「メリダとおそろしの森」。テレビの部ではドラマ部門で「ホームランド」が作品賞、女優賞、男優賞を受賞して3冠となった。セシル・B・デミル賞にはジョディ・フォスターが選ばれた。