横浜市中区黄金町で2008年9月11日から11月30日まで行われる、アートを通じて地域の再生を目指すイベント。黄金町地区には05年の一斉摘発まで、売春目的の「特殊飲食店」と呼ばれる小さな店が250以上も立ち並んでいた。京浜急行の黄金町駅から日ノ出町駅にかけてのこの一帯には、廃業後の空き店舗が並び、人通りもまばらなままになっている。そこで地元住民や市などが「黄金町バザール実行委員会」を組織して、町の再生につながるイベントを計画。期間中は、両駅間の高架下に新設したスタジオをメーン会場に、世界各国から来た約30組のアーティストが、黄金町に滞在しながら作品を制作・展示するほか、ワークショップや期間限定ショップなども開かれる。空き店舗そのものを作品化するなど、約30カ所がギャラリーやショップ、カフェなどになった町を回って楽しむ、新しい形のイベントとなっている。