東京国際ブックフェア実行委員会とリードエグジビション ジャパン株式会社の主催で開かれる電子書籍に関する世界最大級の国際見本市。家電メーカーや情報システムの構築を担うソリューションプロバイダー、印刷会社などの持つ技術やサービスを、出版社や新聞社、テレビ・映画などの映像プロダクション、ゲーム会社、音楽会社といったコンテンツホルダーや配信事業者などに向けて紹介する。2012年7月4日、東京江東区の東京ビッグサイトで第16回が開幕(~6日)。韓国、中国、インド、アメリカなど海外企業を含む150社以上の出展があり、世界50カ国から約7万人(同時開催イベント含む、主催者最終見込み)の来場があった。今回の目玉は電子書籍端末。2日に専用端末「kobo Touch(コボタッチ)」を発表したばかりの楽天は、4日に行われたパネルディスカッションに、三木谷浩史会長兼社長が登場。電子書籍事業参入の意義を語り、翌5日からは、別フロアで同時開催されていた第19回東京国際ブックフェアで、実機も一般公開された。一方、電子書籍ストア「Book Live!」を展開する凸版印刷は、12年秋発売予定の専用端末試作機を発表。ほかにも、東芝が2月に発売された汎用端末「Book Place DB50」、ソニーがすでに豊富なラインアップを展開する専用端末「Reader」を披露した。ユニークさで注目を浴びたのは、自販機や発券機を手掛けるグローリーが参考展示した電子書籍の自動販売機。現金を入れ、読みたい本を選ぶとQRコードが出てくるので、スマートフォンなどで読み取るとダウンロードできる仕組み。