古典文化に親しむ記念日で11月1日。2012年9月5日に「古典の日に関する法律」が公布・施行された。「古典の日」は、源氏物語の作者である紫式部の「紫式部日記」で、源氏物語に関する記述が初めて登場するのが1008年11月1日であることにちなみ、08年に京都市で開かれた源氏物語千年紀記念式典で、制定を目指すことが宣言された。その後、「古典の日推進委員会」が発足、哲学者の梅原猛や日本文学研究者のドナルド・キーンらが呼びかけ人となって法制化を求めてきた。「古典の日」は、国民が文学、音楽、美術、伝統芸能、演芸などの古典に親しむことを促し、心に古典を広く根づかせることが目的で、祝日ではない。国や地方公共団体は、その趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努めるほか、家庭や学校、職場などのさまざまな場において古典を学ぶ機会の整備を目指す。