鳥の巣は、北京オリンピックのメーンスタジアムである国家体育場の愛称。さまざまな長さ、形状の鉄骨を網のように組み合わせ、本体を包み込んだユニークなデザインで、建設費は約35億元(約540億円)といわれ、地上6階、地下2.5階で、9万1000人を収容できる。設計を担当したのはスイスの建築事務所、ヘルツォーク&ド・ムーロン。
水立方は、北京オリンピックで水泳会場として使われた国家遊泳中心の愛称。泡のように見える透明な樹脂によって、箱形にプールとスタンドが覆われている。建設費は約10億元(約150億円)といわれ、1万7000人を収容できる。設計を担当したのは、オーストラリアに本社のある建築事務所PTWアーキテクツ。水立方の泡や鳥の巣の屋根に使用されている素材、ETFE(フッ素樹脂フィルム)は、日本の旭硝子が製造した。