建築家や愛好家らによる団地研究グループ「プロジェクトD」が主催する、団地の魅力を紹介するイベント。2007年9月の第1回以降、年に1回のペースで開催されている。ここで言う“団地”とは、1950年代半ばから日本住宅公団(現、都市再生機構)や地方住宅供給公社が建設し、分譲、賃貸で供給された集合住宅のこと。学校、商店、住居棟を総合的に配置した敷地計画や、食事室と台所を一体化した「ダイニングキッチン」などの構造は、当時先進的とされた。都市再生機構の管理分だけで全国に約1800団地、77万戸があるが、老朽化が進み、多くが取り壊しや建て替え時期を迎えている。しかし近年、建設時期や地域によって特徴がある住居棟の形状などに注目する愛好家が現れ、静かなブームになっている。2007年ころからは、団地をテーマにした写真集やDVD等が相次いで発売されて話題となった。09年1月11日には、3回目を迎える大団地博覧会「ダンパク3」として、千葉市の花見川団地で、トークショーや写真、模型の展示などが行われた。