日本野球機構(NPB)、セントラル野球連盟、パシフィック野球連盟が2009年シーズンから制定した、最もインパクトのあるサヨナラ本塁打、または安打を打った選手を表彰する年度賞。衛星通信・放送事業のスカパーJSAT株式会社の協賛で、正式名称は「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」。シーズン終了後にセ・パ両リーグから1人ずつ選出され、コミッショナーが認定。それぞれに記念品と賞金200万円が贈られる。制定式には、通算サヨナラ本塁打(12本)、サヨナラ安打(20本)の両方で、プロ野球歴代1位の記録を持つ清原和博が登場、記念の盾が贈呈された。清原は、引退までの23年間で2122安打(歴代23位)、525本塁打(同5位)という高成績を残しながら、一度も打撃三部門(首位打者、ホームラン王、打点王)のタイトルを取れなかったがために“無冠の帝王”と呼ばれた。プロ野球の年間の賞には、最優秀選手賞(MVP)、最優秀新人賞(新人王)のほかに、守備の名手たちに贈られる「三井ゴールデン・グラブ賞」、最も優れた先発完投型の投手に贈られる「沢村栄治賞」、プロ野球の発展に貢献した選手や監督に贈られる「正力松太郎賞」などがある。