毎年10月21日の前後数日間をピークに観測される流星群。オリオン座の左上に位置する一等星ベテルギウスの付近を放射点(流星が放射する中心点)とする。ハレー彗星が過去に放出したチリの群れが、地球の大気圏に突入し発光して起こる。比較的高速で流れるため、流星痕と呼ばれる雲のような筋を観測できることもある。通常で1時間に20個程度しか観測できない中規模な流星群であったが、2006年に突如として流星数が急増し、10月21日夜から22日明け方にかけて、1時間に50~100個近くも観測された。その後の調査で、約3000年前にハレー彗星が放出したチリが、06年から10年にかけて、地球軌道に接近していることがわかった。10年は月明かりがあるため観測しづらく、この次にオリオン座流星群が活発化するのは約70年後とされている。09年は10月18日が新月で月明かりに邪魔されないため、絶好の観測条件となった。