1957年に創設された、フランスの芸術文化勲章の最高位。シュバリエ(騎士)、オフィシエ(将校)、コマンドゥール(騎士団長)の3等級がある。フランス文化を日本に紹介したり支援したりした人などが対象で、フランス文化省の推薦に基づき文化大臣が決定する。芸術文化勲章は、アートフラワー創始者の飯田深雪(シュバリエ)や音楽家の坂本龍一(オフィシエ)など、150人以上の日本人に授与されている。2010年3月9日には、映画監督でタレントの北野武(ビートたけし)が、コマンドゥール章を受章し、ミッテラン文化相から勲章を授与された。受章理由は、映画監督としてだけでなく、芸人としてのキャリアも含む多彩な活動と才能を評価して。北野は1999年にシュバリエを受章している。北野の監督作品がパリのジョルジュ・ポンピドー芸術文化センターで2010年3月11日から約3カ月にわたって上映されるほか、カルティエ財団現代美術館では、「絵描き小僧」と題した個人展覧会も3月11日から9月12日まで開催される。