宗教文化について一定の能力を有することを認定する民間認定資格。井上順孝(のぶたか)国学院大学教授(宗教社会学)らの研究グループが、「宗教と社会」学会と日本宗教学会の協力を得て、「宗教文化教育推進センター」(2011年1月発足予定)を設立し、11年から年2回の試験予定でスタートする。受験対象は大学生で、宗教に関連する所定の16単位を履修した学生に受験資格がある。仏教、キリスト教、イスラーム(イスラム)、日本の神道など、世界の宗教の多様性を認識し、諸宗教それぞれの基本的な教義と儀礼・習慣、現代の諸問題に対する宗教の役割などを知ることを通して、世界の中で活躍する人材を育てることが目的。グローバル化する世界で、人々が今後ますます相互理解を深めるためにそうした知識をもつ人材が求められると予測される。