正式名称は「秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会」。主催は(社)日本学生陸上競技連合、朝日新聞社、テレビ朝日、メ~テレ。1970年3月に第1回大会が始まり、翌71年第2回大会から88年の第19回大会までは毎年1月に開催されていたが、同年第20回大会から毎年11月に行われるようになり、2011年で第43回を数える。コースは、熱田神宮西門前(名古屋市熱田区)からスタートし伊勢神宮内宮宇治橋前(伊勢市宇治館町)までの8区間106.8キロ。東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社前から神奈川県箱根の芦ノ湖間を往復する「箱根駅伝」、島根県出雲大社正面鳥居前から出雲ドーム前までを走る「出雲駅伝」とともに、大学三大駅伝(学生三大駅伝)と呼ばれている。しかし、出場大学が関東地区のみに限定されている箱根駅伝や、選抜方式をとる出雲駅伝とは違って、全国8地区の選考会を勝ち抜いてきた25大学によって大学駅伝日本一を競う大会であることが特徴。出場資格は日本学生陸上競技連合登録競技者で、関東6、関西・九州各3、北海道・東海各2、東北・北信越・中国四国各1の各地区学連代表19校と、前年度上位シード6校。1チームは13人(監督1、マネジャー1、選手11)編成。第43回大会は、11年11月6日に、オープン参加の東北学連・東海学連選抜チームを含め総出場27チームで行われた。総合力で定評のある駒沢大学が、各校がエースを投入する激戦区の2区で村山謙太がトップに立つとそのまま逃げ切り、5時間15分46秒で3年ぶり9度目の優勝を飾った。10月に行われた第23回出雲駅伝を制した東洋大学は、「山の神」と言われる柏原竜二が初アンカーを務めて猛追したが、わずか33秒差で届かず2位。前回優勝の早稲田大学は3位。初出場の上武大学(関東)が6位に入りシード権を獲得した。