将棋の活動を運営する組織である日本将棋連盟が、年間で最も優れていると認められた棋士や対局に贈る各種の賞。2008年3月31日に第35回将棋大賞が発表され、最も活躍した棋士に与えられる「最優秀棋士賞」には羽生善治二冠(王座・王将)が15回目の受賞、「優秀棋士賞」には佐藤康光二冠(棋聖・棋王)が初めて受賞した。以下、主な受賞は、「敢闘賞」と「勝率1位賞」は深浦康市王位、「新人賞」は村山慈明五段、「最多勝利賞」と「最多対局賞」は羽生善治二冠、「最優秀女流棋士賞」は清水市代女流二冠(倉敷藤花・女流王将)、「女流棋士賞」は矢内理絵子女流名人が受賞した。なお、新手を考案した棋士に贈られる「升田幸三賞」には、「2手目△3二飛」戦法を開発した今泉健司奨励会三段が選ばれた。今泉健司奨励会三段は、かつて奨励会に籍をおいたが年齢制限のため退会したものの、06年に制定された、アマチュアからプロ棋士になるための「奨励会三段リーグ編入試験」に初めて合格して、再入会を果たした異色の棋士である。