毎日新聞社、財団法人毎日書道会の主催で、毎年春に大阪市立美術館で入賞・入選作の展示が行われる「国際高校生選抜書展」の通称。出品資格は国内外を問わず高校生であることで、出品料は無料。出品点数は1人1点だが内容は自由。賞には個人賞と団体賞があり、個人賞には外務大臣賞、文部科学大臣賞、大賞などがあり、団体賞では全国優勝、全国準優勝、地区優勝などを表彰する。地区優勝した高校は選抜高校野球大会(センバツ)の開会式で用いられる校名のプラカードの揮毫(きごう、毛筆による書)を担当することができる。北京オリンピック男子マラソンで優勝したケニアのサムエル・ワンジルは、留学生だった仙台育英学園高校時代に、心を鍛えるため書道にも取り組み、同展で大賞を受賞している。2010年2月に行われた第18回展には、国内外から1万5000点を超える作品が集まり、団体の部では埼玉県立松山女子高校が初優勝した。同校書道部は、書の甲子園をテーマにした人気漫画「とめはねっ!鈴里高校書道部」(河合克敏作、小学館「ビッグコミックスピリッツ」連載)に作品を提供、同年1月からNHKで放映されたドラマ版にも出演するなど、活躍している。また、同部などが活動に取り入れている、音楽に乗って複数人数で巨大な紙に書くといった書道パフォーマンスも「とめはねっ!」やテレビ番組で取り上げられて話題となっており、人気女優の成海璃子、桜庭ななみらが出演する、書道パフォーマンスを題材にした映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」(ワーナー・ブラザース配給)が同年5月に公開予定であるなど、高校生たちの書道に注目が集まっている。