アメリカの映画の都、ハリウッド(カリフォルニア州ロサンゼルス北西部)にある中国寺院風の映画館。前庭の敷石には多数の映画スターの手形や足形、サインが刻まれており、世界中から年間400万人が訪れる観光名所となっている。1927年、興行師のシド・グローマンによって建てられ、グローマンズ・チャイニーズ・シアターとしてオープン。大作映画のプレミア上映など、華やかな催しでハリウッドを代表する映画館となり、「ロサンゼルスに行ってチャイニーズ・シアターを見ないのは、中国に行って万里の長城を見ないようなもの」とまでうたわれた。2013年1月、中国の大手電機メーカー「TCL」が命名権を取得し、TCLチャイニーズ・シアターと改称されることになった。命名権の契約期間は10年間で、金額は公表されていないが、ロサンゼルス・タイムズ紙は500万ドル(約4億5000万円)以上と報じている。なお過去にも1973年から2001年まで、大手映画館チェーンを経営するテッド・マンの所有下で、マンズ・チャイニーズ・シアターと呼ばれた経緯がある。