チョコレート風味のビール。焙煎温度によって色や風味が異なる麦芽(モルト)の特性を生かし、ビターチョコのような風味をもつ「チョコレートモルト」を使って、チョコレート味を表現している。2006年に神奈川県厚木市のサンクトガーレン有限会社がバレンタインデーに向けて発売した「インペリアルチョコレートスタウト」は、限定6000本が4日間で売り切れた。その後、09年には3万本が即日完売の人気となり、10年にはマーマレードに使われる橙(だいだい)を原料にした「オレンジチョコレートスタウト」、パプアニューギニア産のAグレードのバニラスパイスを使った「スイートバニラスタウト」、モルトの一部分の代わりに栗を使った「マロンチョコレートスタウト」の全4種計9万5000本が1月21日に限定発売された。そのほか、サッポロビールがロイズコンフェクトと共同開発して「サッポロ ショコラブルワリー(ビター)、(スイート)」を発売するなど、各社がチョコビールの味を競っている。