追加競技(additional sports)は、オリンピック大会の活性化を目的に、各大会ごとに実施を検討する競技のこと。オリンピックの実施競技は、2007年に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で新しい選定方法が決まり、同年に改定されたオリンピック憲章で定められた。夏季オリンピックでは、実施競技は最大28競技とされ、このうち25競技は、特別な事情のない限り永続的に優先採用される中核競技(core sports)が占め、大会ごとに3競技が追加競技として採用される。この選定方式は20年大会からで、16年リオデジャネイロ大会は中核競技26、追加競技2競技が実施競技とされた。除外候補は、この中核競技から外され、オリンピックでの実施が危ぶまれることになる競技のこと。13年2月12日のIOC理事会での投票の結果、レスリングが除外候補となった。除外候補となった競技も、追加競技の一つとして実施競技に入る可能性は残される。追加競技は、理事会の推薦があれば候補となれ、IOC総会の投票で決定される。20年大会は、すでにゴルフと7人制ラグビーの採用が決まり、残り1枠を野球/ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、ウエークボード、武術とレスリングの8競技で争うことになった。13年5月の理事会で候補を絞り込み、9月の総会での投票で採用競技を決定する。