石川県農業総合研究センター砂丘地農業試験場が、11年の歳月をかけて作出したブドウの新品種。「巨峰」の約2倍という大粒で、甘みが強く、ルビーを思わせる鮮やかな赤紫が特徴。2008年8月11日、金沢市中央卸売市場で48房が初競りにかけられ、1房当たりの平均価格2万7500円、最高10万円で落札された。1995年春、石川県とJA全農いしかわなどが共同で開発に着手。「藤稔(ふじみのり)」という大粒の黒ブドウから採取した400粒の種をまき、赤い実をつけた4本の中から、味、色、房、粒の大きさ、栽培しやすさなどを何年もかけて厳選し、2005年3月、ようやく品種登録申請にこぎつけた。県民からの公募により、「ルビーロマン」と命名。これを全国ブランドに育てるため、生産者と石川県、JAグループ石川などが「ルビーロマン倶楽部」を結成。品質基準や出荷規格の策定・検査、出荷量や品質の管理、販促PR活動などで連携・協力を進めている。