カーリング女子の2010年2月バンクーバー・オリンピック日本代表チーム。メンバーは、主将でポジションはスキップ(司令塔)の目黒萌絵(めぐろ・もえ)、ストーンを投げる順に、リード石崎琴美(いしざき・ことみ)、セカンド本橋麻里(もとはし・まり)、サード近江谷杏菜(おおみや・あんな)、そしてリザーブ(控え)の山浦麻葉(やまうら・まよ)の5人。うち目黒と本橋は06年トリノ・オリンピックからの連続出場となり、石崎は02年ソルトレーク・オリンピックの代表である。山浦を除く4人がカーリングの先進地、北海道の出身。今季成長が著しくサードに昇格した最年少20歳の近江谷は、父の好幸が1998年長野オリンピックのカーリング男子日本代表で、親子2代の出場となる。コーチは日本カーリング協会の阿部晋也。2009年11月5~7日、青森市で行われたバンクーバー・オリンピックへの出場権をかけた日本代表決定戦で、トリノでも代表権を争ったチーム長野を圧倒的な力で破り、トリノに続く2度目のオリンピック行きを決めた。チーム青森は、08年11月のパシフィック選手権で3位に終わり09年の世界選手権を逃したが、09年2月の日本選手権では苦闘の末、4連覇を果たし自信を取り戻した。さらに代表戦に向けて7週間に及ぶカナダ遠征で実戦を重ね、確実性と安定性に磨きをかけた。トリノでは、「カーリング娘」「カー娘」の愛称が生まれるほどの社会的現象を巻き起こしたが成績は7位とふるわず、バンクーバーでのメダル奪取が期待されている。その前哨戦となる09年パシフィック選手権が同年11月12日から軽井沢町で行われた。最終日の19日、決勝に進んだチーム青森は3-10と中国に完敗したが、大会2位以上に与えられる10年3月の世界選手権(カナダ)出場権も獲得した。