「森にいそうな女の子」を連想させる森ガールから派生した言葉。メルヘンチックでスローな雰囲気を漂わし、ゆる系ファッションが似合う「森ガール」を目指しているはずなのに、森ガールになりきれず、そのイメージが「森」というより「沼にいそう」と言われたり、あるいはやや自嘲気味に評した様を指す。「森ガール」発祥のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のmixi(ミクシィ)には「沼ガール」のコミュニティーもあり、これによれば、その特徴は以下のようになる。「ゆるい感じのワンピースが好きなのに、『妊婦?』と聞かれてしまう」「花柄やレースが好きだが、劇的に似合わない」「レギンスが好きだが、『寒いからなあ』と股引扱いしている」「シンプルだけどくせのあるデザインの服が好き。が、家族には『またボロ着てんのか』と言われてしまう」「ポンチョやボレロが好きだが、どう見てもただのてるてる坊主」「童話も好きだが、エロ本も見てる」「カフェでまったりしたいが、ついラーメン屋に入ってしまう」などなど、ことごとくが「森ガール」が備えているファンタジックな雰囲気からはずれた「お気の毒的」「残念な」イメージに終始する。一種の開き直り的に、自らをあえて「沼ガール」と称して留飲を下げている感もないわけではない。