国内外のあらゆるジャンルの無形文化を集めた祭典。公益財団法人日本伝統文化振興財団(東京都千代田区)が主催。2012年7月11~27日に、草月ホールなど東京都内の4会場で第1回を開催した。世界に先駆けて無形文化財の保護を進めてきた日本が、世界へ無形文化の価値を発信することを目的としている。無形文化とは、音楽、舞踊などの芸能や儀式祭礼などの伝統的な文化のこと。第1回は、前年に起きた東日本大震災を受けて、「鎮魂」がテーマ。海外の無形文化として、ブードゥー教の影響を受けたハイチのララと呼ばれるカーニバル音楽、パキスタンのイスラム神秘主義のスーフィー・ソング、韓国の珍島(チンド)のシャーマンによる死者の霊を弔う踊りシッキムクッを紹介。また、国内の無形文化として、福島県いわき市などで新盆供養の際に行われてきたじゃんがら念仏踊りや、宮古島の神歌と古謡の他、囃子(はやし)や舞などの公演が行われる。