秋田県にかほ市小滝の金峯(きんぽう)神社に600年以上前から伝わるという伝統行事で、毎年1月7日に行われ、一年の稲の作柄や天候、社会情勢などを占う。占いの前夜、選ばれた年男が1人で3升の米を蒸してつき、直径約30~40cm、厚さ約10cmの大きな餅を作る。当日は、神社の本殿で、その餅の凸凹具合などから稲の作柄を占い、その後、「鳥海山宝」と書かれたお札を置いて燃やし、燃え方などから風の強さや方向を占う。2009年1月7日に行われた占いでは、稲の出来は平年から豊作までで例年並み、雨や日照りなども心配ない、と出た。ただし、餅を裏返して占った社会情勢は、表面に穴が3カ所あったことから、「厳しい。やや不安」と出た。餅に3カ所もの穴が開いていたのは、ここ40数年で初めてという。