高級ファッションブランドのルイ・ヴィトンと、音楽家の坂本龍一が提唱する森林再生プロジェクトの協力により、長野県小諸市浅間山ろくに誕生した森林。2009年9月7日、同市立小諸高原美術館にて、ルイ・ヴィトン5代目当主のパトリック・ルイ・ヴィトンと坂本氏、小諸市長らが参加した調印式が行われた。ヴィトンの森となるのは、浅間山荘近くの民有林104ヘクタール。「ルイ・ヴィトン・ジャパン・カンパニー」が今後3年間にわたり、整備資金約1000万円を提供。森林の間伐や草刈りなどは小諸市が請け負う。林業的な視点だけでなく、森が本来もつ「癒やし」や「美しさ」を体感できる森づくりを目指すという。坂本氏が代表を務める一般社団法人「more trees(モア・トゥリーズ)」では、温室効果ガス削減を目的に、植林や森林の整備・保全に取り組んでおり、07年7月の設立以来、高知県、北海道、フィリピンで森づくりを進めてきた。ルイ・ヴィトンでは、製品に使用する素材のほとんどを天然素材に頼っており、企業をあげて環境対策に力を注いできたが、日本で森林整備を手がけるのは今回初めてとなる。