2009年11月1日~12月25日までの期間、大丸福岡天神店の本館と新館との間に屋根をかけた「パサージュ広場」に設置された、全高10mにおよぶ巨大なクマのイルミネーション。点灯時間は9時30分~23時となるが、最終日は21時までとなる。同百貨店が催す同様のイルミネーションイベントは恒例となっており、巨大なツリーなどが製作されてきたが、今回はファンタスティッククリスマスのテーマのもと、クマをモチーフにした巨大オブジェが用意された。雪だるま状の体に、クマのぬいぐるみなどに見られるような記号化された丸い耳と目、口元、そしてとんがり帽子をかぶった出で立ちに、2万個以上のLED(発光ダイオード)を散りばめたもので、基本の白色発光から、大地をイメージしたグリーン、海をイメージしたブルー、太陽をイメージしたレッド、そして7色のレインボーカラーに順次発光パターンを変化させ、最後にはウインクをして白色発光に戻る。クマの造型に白い発光を組み合わせたのは、地球温暖化によって種の存続の危機に直面しているシロクマをイメージしたもので、その電源も環境にやさしい太陽光発電を用いている。ファンタスティックベアの横には、08年のクリスマスに設置された「ボトルキャップベア」という、やはりクマをかたどったペットボトルキャップの回収ケースが置かれており、09年10月中旬の時点で84万5200個のボトルキャップを集め、約1056人分のワクチン購入資金になったという。