インターネット上で公開されて話題となっている、京都精華大学マンガ学部アニメーション科の学生らが製作した、2分22秒の短編アニメーション。セーラー服姿の少女(フミコ)が少年に交際を申し込むが、断られる。ショックを受けたフミコは泣きながら走り出すが、下り階段の前でつまずいて空中に飛び出し、止まれなくなって、そのまま猛烈なスピードで坂のある街を駆け下りていく…といったストーリー。2009年11月初旬に、動画共有サイトなどで公開され、疾走感あふれる描写や、テンポの良さ、緻密に描かれた背景などが、自主製作とは思えないほどクオリティーが高いと、視聴した国内外のネットユーザーたちから称賛のコメントが寄せられている。スタッフのブログによると、制作人数は5人で、総作画枚数は1131枚、企画に2カ月、制作に6カ月を要し、声の出演はネット声優と呼ばれる、ネット上でフリーソフトやウェブラジオなどに声を提供する活動を行っているアマチュア声優たちに依頼。メールのみのやりとりでアフレコを行い、声の受け渡しもネット上で行ったという。「時をかける少女」「サマーウォーズ」などのアニメ作品で知られる細田守監督も、作品を見てツイッター(トゥイッター)上で感嘆のつぶやきを発したといわれており、公開から1カ月で、You Tubeで45万回、ニコニコ動画で40万回以上視聴されるなど、注目を集めている。