男女ペアで洋菓子作りの腕を競う、2年に一度開催される国際コンクール。ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレとは「菓子の芸術コンクール」の意味。2010年3月6~8日、パリ郊外のノール見本市会場で第2回大会が行われ、東京・港区の洋菓子店「オクシタニアル」のパティシエ、勝間建次さんと谷道理絵さんの日本ペアが優勝した。日本人の優勝は初めて。コンクールには、予選を勝ち抜いた11カ国代表が参加。3日間の会期中、課題テーマである、あめ細工のピエスモンテ(大きなデコレーション菓子)、砂糖細工のピエスモンテ、生プティ・フール3種、ピスタチオ3部作、チョコレート・ボンボン3種、チョコレートのピエスモンテ、ヴェリーヌ(グラス入りデザート)を含む皿盛りデザートの実技を競い、日本ペアの技術力、芸術性が高く評価された。2位はフランス、3位はウクライナ。会場となった見本市は、「ユーロパン(フランス製パン製菓国際見本市)2010」と「アルテルシュック(パリ国際菓子見本市)2010」で、期間中のイベントとしてほかに、ピザのコンクール「ヨーロピアン・ピザ・ダブルスカップ」、フランス調理師共済組合が初めて開く料理コンクールの「インターナショナル・キュイジーヌ・カップ」、パン分野の世界チャンピオンを選出する「マスター・ドゥ・ラ・ブーランジュリー」が開催された。