ファッション性と機能性を備えた、女性向けランニングウエア。「ランスカ」はランニングスカートの略称で、アメリカのスポーツブランドであるニューバランスが、2006年に販売を開始。のちに商標登録を行った。日本では07年に発売され、同年2月に初開催された東京マラソンなどを機に、ジョギングを始めた若い女性の間で大流行した。基本形はテニスのスコートに似た裾広のミニスカートだが、走行時に足の動きを妨げないよう、スリットやプリーツが付く。スパッツ、ランニングタイツ、カプリパンツと組み合わせるのが一般的。水着の上に巻くパレオと同様に、ボディーラインを隠せる利点から、スパッツやタイツだけでは気恥ずかしく感じる女性に愛用者が多い。「ランドレ」はランニングドレスの略称で、ランスカをワンピース型にしたもの。小銭や携帯音楽プレーヤー用ポケット付き、襟付き、フード付きなどもある。チュニック型の「ランチュニ」とともに、アメリカのスポーツブランドのダンスキンが商標登録している。いずれも軽量かつ、速乾性、通気性のある素材を使用。最近では有名デザイナーが手がけた製品も登場し、こうしたランニングウエアで、おしゃれをして走る女性ランナーを意味する、美ジョガーという造語も生まれている。