2009年にアニメ放映30周年を迎えた「機動戦士ガンダム」をシンボルとして、同年7月11日~8月31日まで、東京・お台場の潮風公園にて開催されるイベント。「緑あふれる都市再生と魅力あふれるまちづくりに向け、都民と、行政、企業が一体となって東京のメッセージを発信していくプロジェクト」として、東京都公園協会やフジテレビなどによるGREEN TOKYO ガンダムプロジェクト実行委員会が主催するもので、バンダイナムコグループなどの有力企業が協賛する。16年のオリンピックとパラリンピックを東京に誘致するための応援やアピールの意味合いももち、一方で、イベント収益の一部を緑の東京募金などに還元する。最大の目玉は、劇中に登場する主役モビルスーツ(人型ロボット兵器)RX-78-2ガンダムを設定通りの全高18mで再現した立像で、同作以前のアニメ作品では描かれることのなかった、兵器としてのリアリズムを具現化するための多様な表現が盛り込まれている。放送当時の手描きのアニメーションでは描ききれなかった細部にまで新たな解釈を加え、複雑な構造を思わせる関節、戦闘機を参考にしたと思われるメンテナンスのための注意書きや、パネルラインと呼ばれる外装の合わせ目、その素材や役割の違いを表現するべく、同じ面にあっても微妙に色合いを変えるなどの、膨大な情報量を導入してリアリティーを追求している。劇中と同様の駆動音とともに、目をはじめ、航空機の翼端灯さながらに各所を発光させ、頭部を動かし、排気口などから白煙を噴き出す演出もなされ、夜間にはライトアップもされる。開催時間は10時~20時までで、入場は無料。パンフレットやプラモデルをはじめ、さまざまな会場限定グッズが販売される。