出版取次大手のトーハンが2009年4月8日から始めた、医療関係の専門書の読みたい部分のみをインターネット上で購入できるサービス。定期刊行物を中心に、出版後3カ月から1年程度経過した出版物を記事単位・論文単位に分割した電子書籍を、約1万5000点用意。ユーザーは医学や看護など、医療にかかわるさまざまな書籍のデータを、著者名やカテゴリー、キーワードなどで検索。欲しい記事や論文を見つけて購入し、ダウンロードすることで、必要に応じて閲覧や印刷ができる。半数以上の電子書籍は一部を無料で閲覧(立ち読み)することが可能で、そのまま元の出版物を購入することもできる。トーハンが全国の書店と共同で運営しているインターネットによる書籍通販サイト「e-hon」による新サービスであり、利用するためにはe-honへの会員登録、および「Medical e-hon」への会員登録が必要。登録料はいずれも無料。電子書籍の販売価格帯は525~1050円(税込み)で、クレジットカードによる決済。e-honでは今後、他ジャンルの専門書でも同様のサービスを行っていくという。