NPO法人学校マルチメディアネットワーク支援センター(東京都千代田区)が主催する、高校生の自主映画作品の全国コンクール。正式名称は「高校生映画コンクール」。高校生が映画制作を通して表現力や創造力を高めることなどを目的に、2006年から開催している。制作者は高校生(または高校就学年齢の人)としているが、作品の出演者は高校生以外も認められている。個人や学校内外のグループで制作した作品を郵送し、映画関係者らによる審査を経て、最優秀作品賞や優秀作品賞などの各賞が決まる。応募作は、(1)規定作品として、地球温暖化防止、生物多様性、自然保護をテーマにした環境映像作品(単一応募可)と、(2)自由作品((1)と併せて応募)の2部門で募集している。既存の原作や脚本を用いて制作する場合は、応募にあたり使用許諾を得ておかねばならない。学校マルチメディアネットワーク支援センターは、青少年に対する社会教育・情報教育の推進や、文化、芸術などの振興を図る活動を行っており、映画甲子園のほかに、高校生バンドの全国大会「音楽甲子園(高校生創作音楽コンテスト)」や、アニメーション作品やキャラクター、メカデザインを募集する「アニメ甲子園(高校生アニメフェア)」なども主催している。第5回となる映画甲子園の最終審査は、10年11月28日に早稲田大学大隈講堂にて行われる。また、秋葉原の「アーツ千代田3331」内に学生映画を専門に上映する「St.ART+」(スタート・プラス)が10年10月1日に新設され、同コンクールの作品も上映される予定。