愛知県豊明市にある日本中央競馬会(JRA)の競馬場。2010年春から1年9カ月、総工費約174億円をかけてリニューアルされ、12年2月14日に完成式が開かれた。グランドオープンは3月3日。新競馬場の大きな特徴は、従来の小回り平坦(へいたん)コースから、長い直線と急坂のあるコースに変わったこと。器用さだけでなくタフさも要求され、より力のある馬が活躍できる設計となった。具体的には、芝が1周1705.9メートル、ダートが1530メートルと、それぞれ約100メートル延長。その大部分は第4(最終)コーナーを回った最後の直線で、芝は国内4番目の長さとなる412.5メートル、ダートは国内2番目の410.7メートルとなった。直線の途中にある上り勾配は、芝が約2%、ダートが約1.4%。左回りコースという点は変わらない。この他、42年ぶりに改修されたメーンスタンドの屋根にはソーラーパネル480枚を設置し、1時間に最大100キロワットの発電が可能。愛称は一般公募で「ペガサススタンド」に決定、マスコットキャラクターの「ペガスター」も誕生した。中京競馬場は、春のスプリンター(短距離馬)日本一決定戦「高松宮記念」(G1、芝1200メートル)が行われるコースとして知られる。