全国有数の工業地帯を擁する4都市が一堂に会し、観光資源としての工場夜景の魅力を全国に発信していこうという会議。ライトアップされたコンビナートなどの工場群を鑑賞する「工場萌え」が全国的なブームとなり、一部マニアの穴場スポットから誰もが楽しめる大きな観光資源へと成長する中、これらの観光化に取り組んできた室蘭市(北海道)、川崎市(神奈川県)、四日市市(三重県)、北九州市(福岡県)が連携して、工場夜景の魅力とさらなる可能性を探り、地域活性化の核にしていくとともに、この取り組みを全国に広がる大きなうねりにしていくことを目指して発足。2011年2月23日に川崎で第1回を開催し、これらを4カ条に明文化した「四大工場夜景エリア共同宣言」を採択した。続いて同年11月10日には、四日市で第2回サミットを開催。今回は近年工場夜景の観光化に取り組み始めた兵庫県姫路市と山口県周南市もオブザーバーとして参加。バスツアーやナイトクルーズといった各地の取り組みを紹介するパネルディスカッションや専門家による特別講演などに、6エリアの観光関係者ら約200人が熱心に耳を傾けた。夜には「四日市コンビナート夜景クルーズ」も催行。光に浮かび上がる幻想的な工場群が、参加者たちを魅了した。なお、第3回は12年秋に室蘭で開かれる予定。