2009年6月に三才ブックスから刊行された「現代萌衛星図鑑」(著/しきしまふげん、漫画/へかとん、監修/松浦晋也)に登場する美少女キャラクター「はやぶさ」をデフォルメし、低頭身化したキャラクター。同書では、日本が誇る7機の人工衛星の装備や機能、あるいはミッションなどの要素を反映して擬人化した7人の萌えキャラ「人工衛星娘(さてらいこ)」たちのイラストをメインコンテンツとしながらも、モチーフとした人工衛星の解説にも力を入れている。萌えキャラとは、主にコミックやアニメのタッチで愛くるしく描かれた美少女キャラクターのことで、昨今では米や酒などの意外な商品のパッケージにまで、オリジナルのマスコットキャラクターとして描かれることがある。「はやぶさ」は、小惑星探査機「はやぶさ」を擬人化したキャラクターで、同探査機の本体色である黄色のコスチュームをまとい、機能的特徴である太陽電池パネルやイオンエンジンなどを装備した青い髪の少女。日本の7機の人工衛星の中でも、地球から3億km以上も離れた小惑星「イトカワ」に着陸し、そのサンプルを採取するという過酷なミッションを負い、度重なるトラブルを克服し続けた探査機「はやぶさ」は人気が高い。さらに、打ち上げから7年という大幅に長期化した年月を経て、10年6月13日に満身創痍で奇跡的に地球にたどり着き、調査カプセルの投下後に大気圏で燃え尽きたというドラマ性は新聞などでも大きく取り上げられ、さらなる注目を集めた。そうした探査機「はやぶさ」の人気を受け、青島文化教材社は、同書著者の協力、フィギュア(人物模型)の造形で活躍する藤崎士朗製作のもと「擬人化フィギュア はやぶさたん」の製品化を発表。完成品として台座の異なる二つのバージョンを用意し、同年10月に発売する予定。同社では、帰還のタイミングに合わせて「はやぶさ」のプラモデルキットも製品化しており、初回生産分は即完売となった。