あきれ果てて、相手をするのがすっかりいやになる。相手に対する好意・愛情を捨てる。また、まったく愛着心を失う。「今まで何度忠告をしても、いっこうに効き目がない。あの人にはもう愛想が尽きた」「がんじがらめのサラリーマン生活に愛想を尽かす」
〔語源〕「あいそ」は「あいそう」の転。「愛想」は、人に接するのに、にこやかであしらいのじょうずな感じ。あるいは、相手への好意のこもった思いやりや愛着心をいう。これらの意から、飲食店での勘定にも、「お愛想」などと使う。なお、意を強めるために、「愛想も小想(こそ)も尽き果てる」ともいう。「小想」は単に語呂(ごろ)を合わせただけで意味はない。「わが子ながら、愛想も小想も尽き果てた」