いっしょに連れていかないで、置き去りにすること。「置いてきぼり」ともいう。「こちらの不注意もあったが、ルーブル美術館の前で置いてけぼりを食ったときは、言葉も分からずまいりました」
〔語源〕江戸時代の本所七不思議の一つとされる「置いてけ堀」(錦糸堀付近にあったといわれる池)の伝説から。釣り人がその池で釣りを楽しみ、釣果を持ってさて帰ろうかというとき、池の中から「置いてけ、置いてけ」という声が聞こえる、これを聞いて釣り人は獲物を置き去りにして逃げ出した。こんなことがたびたびあって、この池が「置いてけ堀」と呼ばれるようになったという話。