人の体の胸骨の下から足の付け根の上までの前側で、胃・腸などの内臓を収めている部分。なお、背の反対側の体の表面をもさす。動物では、胸から尾の間の下側をいう。このことから、母の体内で子の宿る所、またはその母から生まれたことの意で、「腹違いの姉」「めかけ腹」などと使う。また、ここに心が収まっているという考えから、心の中で考えていることの意で、「腹の探り合い」「腹の黒い男」などといい、さらには気力・度胸や気持ち・感情の意として、「腹が太い」「腹が立つ」などという。その膨らんでいる形状から、「指の腹」などとも使う。