主要部が眼球と視神経で構成されている、人や動物に備わっている視覚器官をいう。その働きから、「目で合図する」「周りの目を気にする」「目が弱る」「うっかり目を離す」などと使う。さらに、物事を判断する力、人や物事を見る態度・見方の意で、「目が高い」「温かい目」などという。また、物事に出合うことの意で、「悲しい目に遭う」「憂き目」などと。その形状の切り込んでいることから、「碁盤の目」「のこぎりの目」「割れ目」などと使い、穴状・点状であることから、「台風の目」「さいころの目」などと使う。また、計量器ではかった量や重さ、また、その印などの意で、「目減り」「はかりの目」などという。このほか、他と区別される時の意で、「季節の変わり目」「縁の切れ目」、程度・傾向・状態などを示して、「早目に帰る」「勝ち目がない」「落ち目になる」などと使う。