季節ごとに定められた祝い日。人日(じんじつ。正月7日)、上巳(じょうし。3月3日)、端午(たんご。5月5日)、七夕(しちせき、たなばた。7月7日)、重陽(ちょうよう、9月9日)を特に五節句という。上巳は女子の祝い日としてひな祭りが行われ、端午は男子の祝い日として鯉のぼりが掲げられる。人日には七種粥(ななくさがゆ)で無病息災を祈り、七夕では和歌や願い事を書いた短冊を笹竹に付けて掲げた。重陽は菊の節句ともいわれ、茶菓(さか)や酒肴(しゅこう)で宴会をした。明治6年(1873)1月、五節句は廃止されたが、民間行事として続けられ、現在では、5月5日がこどもの日として祝日となっている。