私欲にかかわらない喧嘩(けんか)や口論で人を殺した者が処せられる斬首刑。死罪も斬首刑であるが、これは利欲にかかわる犯罪によって処せられるもので、首を斬られるだけではなく、死骸は様斬り(ためしぎり)とされた。下手人は、本来、手を下して人を殺した者という意味で、殺人者の意味でも使われるが、人を殺した者は死刑になるので、下手人が死刑の意味として使われるようになったと思われる。
死罪(しざい)
死刑のこと。正確には、死罪は、斬首のうえ胴を様斬り(ためしぎり)に使用されるもので、単なる斬首は下手人と呼んだ。
様斬り(ためしぎり)
犯人が死罪に処せられたとき、その死骸で、新しく打った将軍の刀剣の切れ味を試すこと。