[一言で解説]
犯行の現場で手を下しているわけではないが、共犯者として2人以上で犯罪の計画を立てるときに重要な役割を果たした人。
[詳しく解説]
たとえば、A、BおよびCがXを襲って金を奪う計画を立て、その計画に沿って、AとBがXに切りつけて金を奪ったとします。AとBが強盗傷害罪の共同正犯(「正犯」とは自ら犯罪を行った人のこと)になることは問題ありませんが、Cはどうでしょうか。親分のCが主導して立てた計画を、子分のA、Bに命令したのだとすれば、実行したAB以上にCは責められるべきです。このように、自ら手を下していないものの、計画段階で重要な役割を果たした人は、共謀共同正犯として、共同正犯の一種と扱われ、実行者と同じ罪に処せられます。
(関連項目)
→共同正犯