[一言で解説]
正犯(自ら犯罪を行った人)が犯罪を実行しやすくなるように手助けをした人。
[詳しく解説]
たとえばAとBがXに切りつける計画を立てて実行に移すときに、Xの帰宅時間や帰宅経路を知らせたり、犯行に使うナイフを貸した人は従犯です。ただし、従犯とは、その手助けによって「犯罪が実行しやすくなる」場合を指すので、実行後に凶器を隠してやったり、逃走を支援する「事後従犯」は、従犯としては処罰されません。ただ、実行前に「あとでかくまってやるからな」と声をかけられれば、精神面で実行しやすくなりますから、精神的幇助(ほうじょ)として従犯にあたります。従犯は正犯の刑を必ず減軽して科すことになっています。処罰の必要性が正犯よりも低いからです。
(関連項目)
→共同正犯