本来、恨むべき相手にたいして、逆に情けをかけることで、恨みに報いるのに、徳義をもってすることをいう。
〔対〕恩を仇で返す
〔出〕老子(ろうし)/俳諧(はいかい)・毛吹草(けふきぐさ)
〔会〕「あの課長、いつもは怒鳴るばっかりなのに、こんなときは猫なで声出しやがる」「そう怒るな」「わざとミスしてやる」「そりゃ見当違いだ。仇(あだ)は恩で報ぜよってね」