一枚の薄っぺらな紙にも、よく見ると裏と表がある。単純に見えるものでも、子細に見ると複雑な要素があるものである。物事のうわべだけを見て、すぐに判断してはならぬことをいう。
〔類〕光あるところに影あり/人と屏風は直ぐには立たず
〔対〕正直は一生の宝
〔会〕「佐藤のやつ、集合時間に遅れるとはけしからんな。たまのゴルフだというのに」「いやいや、一枚の紙にも裏表さ。昨日奥さんが急病で倒れたんだ」「そうだったのか。大したことないといいがな」