鵜は水にもぐって巧みに魚を捕まえることはできるが、烏は空を飛ぶだけで水にもぐることはできない。人間も自分の能力を過信しないよう、己の分をわきまえて歩かねばならない。
〔類〕鸚鵡(おうむ)の人真似(ひとまね)/人真似すれば過ちする/人真似すれば大水食らう/身の程を知れ
〔出〕十訓抄(じっきんしょう)
〔会〕「よし、こんどレスリング部のやつに挑戦するぞ」「よせよせ、鵜(う)の真似(まね)する烏(からす) 水に溺(おぼ)れるというぞ」「なに、おれにはテレビで覚えた必殺技がある」