山中で道に迷ったようなとき、老馬を放してその後ろについてゆけば、道に出ることができるというたとえ。人も経験を積んだ者は、物事の判断や方針に確固としたものがあり、行うべき道理をもよく心得ているものであるという教訓。
〔類〕馬に道まかす/亀の甲より年の劫/老馬道を知る
〔対〕年寄りと釘(くぎ)の頭は引っ込むがよい
〔出〕韓非子(かんぴし)
〔会〕「お母さん、お香典ってどうやって出したらいいの」「そういうことはおばあちゃんに聞きなさい。老いたる馬は道を忘れずっていうから」「まあ、馬だなんてちょっと失礼なんじゃない」